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論文

Utilization of Fe-filtered neutron beam for total cross section measurements up to 1MeV

坪根 泉*; 中島 豊; 古田 悠

Nuclear Instruments and Methods, 215, p.171 - 176, 1983/00

リニアックで発生する白色中性子ビームを使って全段面積をkeVエネルギー領域で測定しようとする場合、時間に依存するBackgroundが大きく、その決定が困難なことが最も大きな問題になる。このため中性子フィルター法が使われるようになった。この方法で作られた単色の中性子ビームを測定に使うことにより、非常に良いS/NとBackgroundの決定の容易さのため、高精度の測定が可能になる。しかしながら、従来の測定では、主に、Feの24keV、ないしは、200keV以下の中性子ウィンドウが使われている。今回の研究では、Fe-を使ってkeV領域に存在する中性子ウィンドウをできるだけ利用し、中性子全段面積の高精度測定を効率よく行なうこと目的として、そのための測定系の設置、及びその特性の測定を行なった。この測定系を使った中性子全段面積測定の有効性は、Polyethyleneの透過率を量ることにより確かめられた。

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